2010年11月21日日曜日

ついに完成!なのに千秋楽!そしてカレーもね!

by the Window 墨東バージョン がついに完成!















これまで様々な環境で行ってきた同プロジェクトですが、
今回は古くから残る一軒家の2階の4面の窓をジャック!
静かな住宅街に突如として虹色の光が表出します。
映像は同エリアの地域の方々とワークショップ形式で制作。
100日間で制作した成果をこの機会に是非!

〈作品上映+by the Windowシリーズ・ドキュメント展〉
会期:11月19日(金)、20日(土)、21日(日)
会場:まち見世案内所(旧アトレウス家)
時間:ドキュメント展 11:00-21:00
上映 17:00-21:00

池田光宏:
http://www.mitsuhiroikeda.com/


〜会期中イベント〜
〈カレーの市民(カリー)Vol.2〉
2010年夏にユカ・ササハラ・ギャラリーのイベント時に結成されたアート系カレー部。部員が思いおもいのカレーをふるまいます。言っておきますが、これ、ウマいです。
池田光宏が今回提案するのは「スウェーデン・カレー2」!
これがなんと、スウェーデンでも食べられない幻のカレーなのです。
しかも「2」って?
とにかく、、、ここでしか食べれません!
この機会を逃すと後悔しますよ!
カレー好きなら集まれ〜〜〜

11月21日(日)18:30-20:30
出演予定:池田光宏、笠原出、ザ・ビークル(吉田剛、河原三紀)、笹原友香、田中英樹ほか
部費:1000円から(カレーチケット×1+1ドリンク) 
※アート系カレー部による自慢のカレーをご賞味ください。
カレーの市民–: http://artcurrybu.tumblr.com/

2010年11月4日木曜日

ついにきました!撮影会(後半)

全3時間半近くにおよぶ撮影会でしたが、
後半の様子については、簡単にご紹介します。

バナナを食べるシーン。


王子がバナナを食べます。






シルエットで見てみるとこんな感じ。
男の子の親子っていいなぁ・・・!!!


なお、お父さんの腕のなかにいる弟くんは、バナナをいやがっているご様子です(汗)

次にご紹介するのは、王子のソロ。
まず、池田さんがお手本を見せます。

「ガオーーッ!!」



王子がそれを真似します。

「ガオーーーッ!!」


今回、本当に王子は最初から最後まで、大活躍でした。

王子はじめ、ご家族一同でいらっしゃっていただいたF家のみなさんには、
心から感謝感謝です。

そして、少しずつかさなりあってきたF家のみなさんと、
このように関わることができたのも、池田さんの撮影があったから。
こうやって、「墨東まち見世2010」のいろいろなプロジェクトやその準備などなどのなかで、
これまでになかった「つながり」が生まれるのってステキなことだなぁ、としみじみ思います。


最後に、“墨東バージョン”ならではの映像を、ちょっとだけ、ご紹介します。



さてさて、これ、どんな映像になるのでしょう??

============

完成した、by the Window “墨東バージョン”の映像は、
11月13日(土)~14日(日)の夕方から東向島・鳩の街通り商店街にある鈴木荘の2階窓面にて、
11月19日(金)~21日(日)の夕方から旧アトレウス家(まち見世案内所)にて、見ることができます。
 
アクセス情報など、より詳しい情報については、こちらをご覧ください!

ついにきました!撮影会!

「墨東まち見世2010」メイン会期もついに折り返し地点を過ぎ・・・
ついについに、by the Window“墨東バージョン”のための撮影の日がやってきました。

ちなみに、墨東まち見世スタッフには、事前に以下のような連絡がありました。



====================
○映像の撮影
11月3日(祝) 撮影準備16:30~17:00 撮影17:00~20:00
予備日:11月7日(日)
by the Window墨東バージョンに使う、影絵の映像を現代美術製作所をスタ
ジオにして撮影します。撮影に必要な人数は以下の通りです。

お父さん役1名
お母さん役1名
子ども2名ほど(小学校低学年)
その他出演者4、5名(まち見世スタッフ可)

シルエットなので、顔の表情はもちろん映りません。
動作はその場の即興でつくっていきますので、とくに準備は必要ありません。
当日時間がありましたら、事務局の方の参加をお願いします。

=========================



そ、そ、そ、そ、そ・・・・・・
即興っっ!!!??


そんなっ!!できません!月影先生っ(古)
「特に準備は必要ありません」ってそんな。そっちのほうが大変でんがな。
・・・と思ったのは、私だけでしょうか?

そんな私の不安はよそに、はじまりました。撮影会。


会場の現代美術制作所に到着すると、小木曽瑞枝さんが

なにやら楽しげなグッズを並べています。

これはいったい何に使うんでしょうね?と不思議に思いながらも、
ひとつひとつを手にとったり、遊びはじめる参加者のみなさん。


そして、風船であそびはじめるFさん親子・・・と、その傍らでひたすら撮影のための小道具を作るスタッフのみなさん。
とても、なごやかな(?)風景です。

午後7時になったところで、池田さんの一声によりみんなが集合。
池田さんから、今日おこなう撮影についての説明があります。

「まず、みんなでこの中から、好きなものをとってみてください。」





おのおの、自分の気に入ったグッズを手にします。

池田さん「取ったー?」
みんな「取った―。」
池田さん「それでは、それを使って、一発芸をしてもらいます。」

い・・い・・い・・・・一発芸!!??


そんなことできませんっ!月影先生!(古)

・・・と、みんなが思ったかどうかはわかりませんが、ともかく一発芸です。
まずは、池田さんがお手本を見せます。

池田さん、とあるグッズを持ってスクリーンのうしろへ・・・
 ・・・と思ったら、「間違えました」といって戻ってきます。
会場、大爆笑。


今度は、布団たたき(?)を持って、スクリーンのうしろへ。

スクリーンに映し出されたシルエットだけ見ていると、
頭のうえから、花のようなものがはえてくる、とても不思議な映像に見えます。
そういえば、布団たたきの先のほうって、とても面白いカタチをしてますよね。
・・・と、ふだん気付かないところに気付かされたり。


・・・と、感心しているのもつかの間。次は、参加者みんなの番です。
1人ずつ、スクリーンのうしろに入って、「一芸」を披露します。


F家のお父さん。




  ♪ドゥッドゥッドゥッ ドゥドゥドゥ ドゥッ♪


ユッフォーッ !!!! (ピンク・レディー『UFO』より)

一同 「・・・・!!!????」

これは、すごい。
ハードルが上がってしまいました。

そんなハードルの上がりっぷりに困惑したのか、ノープランで挑み、敗北する人も。


哀愁がただようのも、また一興です。

さて、そんなこんなで全員、「一発芸」を終えてみると、
なんとも言えないゆかいな雰囲気になりました。

そしてなぜかいつの間にかニックネームがついている人も。

その中のひとりが、今回、もっとも大活躍したF家のお兄ちゃん「王子」です。
ニックネームの理由は、あまりにも王冠が似合っていたこと。かわいすぎました。


みんなが「次はなんだろう?」という目で、池田さんを見ます。
池田「じゃ、王子とー、お父さん!次は、うしろで風船で遊びましょう!」


それならなんとも得意そうです。
王子、はりきって、スクリーンの後ろへ。お父さんと一緒に風船で遊びます。


風船で遊んでいる姿。
スクリーン越しに見ると、とても美しい光景のように見えるのはなんででしょう?


そういえば、『マッチ売りの少女』が窓越しに見ていたものも、
それが当たり前の人たちにとっては、なんてことない日常だったのかな、と思います。
「あたりまえの日常」。
それが「あたりまえ」だからこそ、それが「あたりまえ」でない少女にとっては、
あまりにも切なくなるほど、うらやましい世界。


こうやって、あたり前のように見える、親子で風船で遊ぶ姿だって、
それが得られない人たちにとっては、切なくなるほどうらやましい光景に見えるはずです。


そんな思いに浸っていると、外から、
同じく「墨東まち見世2010」作家の平岡直子さん、登場。


誰かが「平岡さん、来ました。」というと、
池田さん「平岡さん。来ちゃったぁー?」と言って、平岡さん出演のシーンをつくります。




顔のかたちがきれいな平岡さん。シルエットもとてもきれいです。
どんなシーンになるのでしょうか。

さてシーンの撮影は、さくさくと進んでいきます。
お次は、ガールズ・トーク!




はじめは、ふつうにお茶を飲みながら雑談をするところからスタート。
 ・・・と言っても、シルエットしか映らないため、イギリス人のように(?←偏見)身振り・手ぶりを大げさにしながら、会話しなければなりません。


そう。音声は一切意味がないのです!

「お茶飲んでないよー。」
「全然動いてないよー。」


・・・という池田さんからのダメだし(?)を受けつつ、
なんとか、意味のある動きができるようになってきたかな、と思ったら、

次は、「じゃあ、ケンカしてください。」







二人とも、かなりがんばりました。


今回、参加者の女性たちに好評だった、文プロスタッフH氏のシルエット。



「Hさんのシルエット、ステキ―。」という声を複数回聞きました。

撮影はまだまだ続いてきます。。

 

2010年11月2日火曜日

Central East Tokyo 2010

はじめてブログに書き込みをいたします。
池田光宏です。

墨東バージョンのプロローグとも言える展示のお知らせがあります!

 現在、Central East Tokyo 2010 の企画「混沌」の1F「スペースゆかい」にてby the Windowシリーズのドキュメンテーション・ビデオのスクリーニングをやってます。
旧ラーメン店を改装してつくった不思議で怪しいスペースで僕の実の弟である池田晶紀の主宰する写真事務所「ゆかい」のメンバーの作品展示と合わせてご覧いただけます。CET企画ならではの脱力系イベントの一端をご堪能ください。 ここで、きっとあなたも『ゆかい』な気持ちに!

http://www.centraleasttokyo.com/10/event/%E3%80%8C%E6%B7%B7%E6%B2%8C%E3%80%8D/

2010年10月22日金曜日

鳩の街通り商店街、鈴木荘でテスト上映

早いもので、100日プロジェクトも気がつけばすでに後半戦。

《by the Window 墨東バージョン》の準備も、少しずつ進んでいます。
10月18日(月)には、11月のもうひとつの上映スポットである、鳩の街通り商店街の
鈴木荘で、テスト上映を行いました。

鳩の街通り商店街には、ほかにもアート&カフェこぐまや、こすみ図書など、アート系
の拠点がたくさん集まっています。

夕方の商店街。いつもながら、いい味が出てます。




商店街の中程にある鈴木荘2階では、佐藤いちろうさんの靴郎堂本店による
「サンタさんやって来て!」プロジェクトや、平岡直子さんのPARCO DRAW STUDIO
の「家をつくる青年」などが、墨東まち見世のメイン会期中に開催されています。

今回はお二人にご協力いただいて、11月13日(土)と14日(日)、夕方の5時から
10時まで、商店街の通りに面した窓にプロジェクションを行わせていただく
ことになりました。

狭い階段を上って、NPO法人向島学会直営・アートスポット鳩やのスペースに。
会場の中は紅白の幕で賑やかに飾られた、靴郎堂本店のインスタレーション空間。
天井からは靴下がたくさん吊り下がっています。こんな中で果たして大丈夫・・・?。






プロジェクターを設置して、テスト上映開始。さっそく外に出て効果を確認します。

おお!窓辺に座る小学生のシルエット。
本当にそこに人がいるような真に迫ったリアリティがあります。しかも、背景には虹の
ような光が揺らめいていて、不思議な幻影を見ているような感じも・・・。
偶然にも窓のサイズがちょうど4対3で、映像とピッタリ。外壁についたアルミの手すり
も、この場合は生活感があって効果的です。

ちょうど1階にいらしたチクタク商店の堂地堂さんも、表に出て来てしばし鑑賞。
「1階の窓でもやって欲しいなあ・・・。」




昨年の夏、鈴木荘の前の家が火事で焼けてしまいました。今はその残骸も取り壊され、
ちょうどすっぽりと開けた空間になっているので、狭い商店街なのに、たまたまこんな
風に引きのある写真も撮影できました。
ふと後ろを振り返ると、空き地の向かいにあるお宅の2階から、お年寄りの方が
興味深そうにプロジェクションを眺めていらっしゃいました。

でも、旧アトレウス家の場合と違って、通行人はなかなか気がつきません。
夕方早い時間なので、家路を急ぐ人も多いためでしょうか。それでも、小さな子どもを
乗せた自転車のお母さんが、しばらく立ち止まって窓を見上げる姿も。

実際のプロジェクションでは、角部屋になっている平岡さんのアトリエの窓も使います
ので、墨堤通りから(この写真だと右側)歩いて来る人には、はっきり見えるはずです。




何パターンかの映像を流してみた結果、池田さんも当日のイメージが固まって満足の
様子。さあ、次はいよいよシルエットの映像の撮影本番です!

2010年10月21日木曜日

旧アトレウス家にて打ち合わせ&テスト投影

池田光宏《by the window 墨東バージョン》の制作に向けて、日々、打ち合わせなどが進行しております。

現在、まずはチラシ制作に向けて、広報担当がテキストを作成しています。
もう少ししたら、皆さまのお目に触れることと思いますので、ぜひお楽しみに。

さてさて、そんな中、
10月16日(土)には、スカイツリーがぐんぐん伸びていく映像に関して、
池田さんと小林素子さん(枕橋茶や 、スカテン/定点観測実行委員会)との打ち合わせが行われました。

こうやって、墨東エリアでさまざまな活動をしている方と、外から来ていただいたアーティストの方が、
コラボレーションをしていけるというのも、「墨東まち見世」ならでは。
今回は、昨年あまりアプローチができなかった、押上エリアで活動をしている団体とのコラボレーションということで、期待大です。

小林さんが持ってきてくださった、東京スカイツリー定点観測写真展にあわせて作られた写真・映像を見たり、『見る・撮る・食べる 東京スカイツリー』(日本出版社)などを見たりしながら、打ち合わせを行いました。



スカイツリー定点観測実行委員会のさまざまなメンバーによって作られた、にょきにょきとスカイツリーが伸びていく映像を見て、池田さんも「自分が思ったよりすごくて、びっくりした」と一言。
小林さんも「そうですかー?」とうれしそうでした。
とても、すてきなコラボレーションが実現しそうな予感がします。

さてさて、小林さんと言えば、墨東エリアにゆかりのある俳人・富田木歩をテーマにした杉田このみ氏による映像作品『ふと木歩という名を思う』のナレーション(富田木歩役)をしていらっしゃるということで、「墨東まち見世」スタッフ&サポーターズには、大変有名な方でもあります。

そんなわけで、これはぜひ今回の作品にも出演していただきたい!・・・ということで、
池田さん直々に、小林さんに撮影への参加依頼が。
これも、またステキなコラボレーションとなりそうです。

小林さんが帰られたあとには、池田さんがこれまで制作された映像を使って、試験投影が行われました。




当日は、2つの面でそれぞれ試してみたのですが、
お楽しみはできるだけ隠しておきましょう!・・・ということで、1面のみ写真を掲載してみます。

旧アトレウス家の古い趣きとあわせて、なんだかすごく不思議な感じがします。

その場にいたスタッフで、じーっと眺めていたところ、
たまたま自転車で通りかかった2人の女性が、一旦その場を通り過ぎた・・・と思ったら、そのままターンして戻ってきて、
「このうちって、今、どなたが住んでらっしゃるんですか?」「今、なにやってらっしゃるんですか?」と不思議そうに尋ねてきました。

その場で、今、この家は、「墨東まち見世」というプロジェクトの一環として賃貸していること、
2階には今は誰も(投影している池田さん以外)おらず、今見えているのは映像であることなどをお伝えしたところ、不思議そうに納得していらっしゃいました。

ゲリラ上映、大成功です。

墨東まち見世塾、終了しました!

10月3日(日)、一寺言問集会所にて、
墨東まち見世塾第2回「池田光宏《by the window 墨東バージョン》に向けて」が開催されました。

当日は、地域の他のイベントと重なってしまったこともありましたが、
地域の集会所のなかで、小さな規模で、じっくり池田さんの作品やプロジェクトに関するお話をうかがうことができました。

当日の様子は、こちらでご覧いただくことができます!

http://www.ustream.tv/recorded/9973589

トークを聞くにつれ、
これまで、池田さんと墨東エリアがさまざまなところでつながっていたことがわかったりして、
参加者一同、なごやかなムード。
アンケートを見ると、ほぼ全員が「面白かった」と答える、すてきなトークイベントでした。


今後、墨東エリアでおこなうプロジェクトについて、
池田さんとしては、やはり「スカイツリー」と、この地域独特の「家族的な感じ」が気にかかる、ということで、
今後、どういう作品が作られていくのかが、今からとても楽しみです。

制作された作品は
11月13日(土)~14日(日)の17時~22時に「チャレンジスポット!鈴木荘」
11月20日(土)~21日(日)17時~21時に、旧アトレウス家(まち見世案内所)
・・・にて公開されます。

乞うご期待ください!