2010年10月22日金曜日

鳩の街通り商店街、鈴木荘でテスト上映

早いもので、100日プロジェクトも気がつけばすでに後半戦。

《by the Window 墨東バージョン》の準備も、少しずつ進んでいます。
10月18日(月)には、11月のもうひとつの上映スポットである、鳩の街通り商店街の
鈴木荘で、テスト上映を行いました。

鳩の街通り商店街には、ほかにもアート&カフェこぐまや、こすみ図書など、アート系
の拠点がたくさん集まっています。

夕方の商店街。いつもながら、いい味が出てます。




商店街の中程にある鈴木荘2階では、佐藤いちろうさんの靴郎堂本店による
「サンタさんやって来て!」プロジェクトや、平岡直子さんのPARCO DRAW STUDIO
の「家をつくる青年」などが、墨東まち見世のメイン会期中に開催されています。

今回はお二人にご協力いただいて、11月13日(土)と14日(日)、夕方の5時から
10時まで、商店街の通りに面した窓にプロジェクションを行わせていただく
ことになりました。

狭い階段を上って、NPO法人向島学会直営・アートスポット鳩やのスペースに。
会場の中は紅白の幕で賑やかに飾られた、靴郎堂本店のインスタレーション空間。
天井からは靴下がたくさん吊り下がっています。こんな中で果たして大丈夫・・・?。






プロジェクターを設置して、テスト上映開始。さっそく外に出て効果を確認します。

おお!窓辺に座る小学生のシルエット。
本当にそこに人がいるような真に迫ったリアリティがあります。しかも、背景には虹の
ような光が揺らめいていて、不思議な幻影を見ているような感じも・・・。
偶然にも窓のサイズがちょうど4対3で、映像とピッタリ。外壁についたアルミの手すり
も、この場合は生活感があって効果的です。

ちょうど1階にいらしたチクタク商店の堂地堂さんも、表に出て来てしばし鑑賞。
「1階の窓でもやって欲しいなあ・・・。」




昨年の夏、鈴木荘の前の家が火事で焼けてしまいました。今はその残骸も取り壊され、
ちょうどすっぽりと開けた空間になっているので、狭い商店街なのに、たまたまこんな
風に引きのある写真も撮影できました。
ふと後ろを振り返ると、空き地の向かいにあるお宅の2階から、お年寄りの方が
興味深そうにプロジェクションを眺めていらっしゃいました。

でも、旧アトレウス家の場合と違って、通行人はなかなか気がつきません。
夕方早い時間なので、家路を急ぐ人も多いためでしょうか。それでも、小さな子どもを
乗せた自転車のお母さんが、しばらく立ち止まって窓を見上げる姿も。

実際のプロジェクションでは、角部屋になっている平岡さんのアトリエの窓も使います
ので、墨堤通りから(この写真だと右側)歩いて来る人には、はっきり見えるはずです。




何パターンかの映像を流してみた結果、池田さんも当日のイメージが固まって満足の
様子。さあ、次はいよいよシルエットの映像の撮影本番です!

2010年10月21日木曜日

旧アトレウス家にて打ち合わせ&テスト投影

池田光宏《by the window 墨東バージョン》の制作に向けて、日々、打ち合わせなどが進行しております。

現在、まずはチラシ制作に向けて、広報担当がテキストを作成しています。
もう少ししたら、皆さまのお目に触れることと思いますので、ぜひお楽しみに。

さてさて、そんな中、
10月16日(土)には、スカイツリーがぐんぐん伸びていく映像に関して、
池田さんと小林素子さん(枕橋茶や 、スカテン/定点観測実行委員会)との打ち合わせが行われました。

こうやって、墨東エリアでさまざまな活動をしている方と、外から来ていただいたアーティストの方が、
コラボレーションをしていけるというのも、「墨東まち見世」ならでは。
今回は、昨年あまりアプローチができなかった、押上エリアで活動をしている団体とのコラボレーションということで、期待大です。

小林さんが持ってきてくださった、東京スカイツリー定点観測写真展にあわせて作られた写真・映像を見たり、『見る・撮る・食べる 東京スカイツリー』(日本出版社)などを見たりしながら、打ち合わせを行いました。



スカイツリー定点観測実行委員会のさまざまなメンバーによって作られた、にょきにょきとスカイツリーが伸びていく映像を見て、池田さんも「自分が思ったよりすごくて、びっくりした」と一言。
小林さんも「そうですかー?」とうれしそうでした。
とても、すてきなコラボレーションが実現しそうな予感がします。

さてさて、小林さんと言えば、墨東エリアにゆかりのある俳人・富田木歩をテーマにした杉田このみ氏による映像作品『ふと木歩という名を思う』のナレーション(富田木歩役)をしていらっしゃるということで、「墨東まち見世」スタッフ&サポーターズには、大変有名な方でもあります。

そんなわけで、これはぜひ今回の作品にも出演していただきたい!・・・ということで、
池田さん直々に、小林さんに撮影への参加依頼が。
これも、またステキなコラボレーションとなりそうです。

小林さんが帰られたあとには、池田さんがこれまで制作された映像を使って、試験投影が行われました。




当日は、2つの面でそれぞれ試してみたのですが、
お楽しみはできるだけ隠しておきましょう!・・・ということで、1面のみ写真を掲載してみます。

旧アトレウス家の古い趣きとあわせて、なんだかすごく不思議な感じがします。

その場にいたスタッフで、じーっと眺めていたところ、
たまたま自転車で通りかかった2人の女性が、一旦その場を通り過ぎた・・・と思ったら、そのままターンして戻ってきて、
「このうちって、今、どなたが住んでらっしゃるんですか?」「今、なにやってらっしゃるんですか?」と不思議そうに尋ねてきました。

その場で、今、この家は、「墨東まち見世」というプロジェクトの一環として賃貸していること、
2階には今は誰も(投影している池田さん以外)おらず、今見えているのは映像であることなどをお伝えしたところ、不思議そうに納得していらっしゃいました。

ゲリラ上映、大成功です。

墨東まち見世塾、終了しました!

10月3日(日)、一寺言問集会所にて、
墨東まち見世塾第2回「池田光宏《by the window 墨東バージョン》に向けて」が開催されました。

当日は、地域の他のイベントと重なってしまったこともありましたが、
地域の集会所のなかで、小さな規模で、じっくり池田さんの作品やプロジェクトに関するお話をうかがうことができました。

当日の様子は、こちらでご覧いただくことができます!

http://www.ustream.tv/recorded/9973589

トークを聞くにつれ、
これまで、池田さんと墨東エリアがさまざまなところでつながっていたことがわかったりして、
参加者一同、なごやかなムード。
アンケートを見ると、ほぼ全員が「面白かった」と答える、すてきなトークイベントでした。


今後、墨東エリアでおこなうプロジェクトについて、
池田さんとしては、やはり「スカイツリー」と、この地域独特の「家族的な感じ」が気にかかる、ということで、
今後、どういう作品が作られていくのかが、今からとても楽しみです。

制作された作品は
11月13日(土)~14日(日)の17時~22時に「チャレンジスポット!鈴木荘」
11月20日(土)~21日(日)17時~21時に、旧アトレウス家(まち見世案内所)
・・・にて公開されます。

乞うご期待ください!